公開日: |更新日:
注文住宅の素材
注文住宅を建てる際、どの部分を重要視しますか?デザイン、家事動線、収納力など、さまざまありますが、住宅の土台となる「柱」がしっかりしていなければ、長く住むことはできません。国内の戸建ては、木造住宅が多いと言われています。ここでは、注文住宅の素材に取り入れられている自然素材や国産材を紹介します。素材は、住まいの柱となる大事な部分。よく検討して、理想の家づくりを目指しましょう。
自然素材・無垢材
自然素材には、漆喰(しっくい)や珪藻土、無垢材やコルク材などが挙げられます。
漆喰(しっくい)
漆喰は、石灰石を原料とする、消石灰からできた素材です。空気中の二酸化炭素を少しずつ吸収して固まる特徴をもっています。また、燃えにくく調湿機能もあるため、湿度や乾燥にも対応可能。防火対策にも有効です。塗料としてよく使用されています。
セルロースファイバー
セルロースファイバーは、天然の木質繊維です。回収された新聞古紙を主原料にしており、防熱、撥水などが施されています。断熱性や防音、防虫、調湿作用があるため、おもに柱間に吹き込む内断熱材として使用されています。
無垢材
無垢材とは、丸太から切り出した自然の状態の木材を指します。切り出したままなので品質にバラつきが見られますが、木材ひとつひとつの表情を楽しむことができます。肌触りも良く、断熱性や湿度調整も高いためフローリングに使用されることが多いです。
国産材・地元材
日本は、独特な気候がある国です。じめじめとした梅雨時期、夏の高温多湿、乾燥や寒さが厳しい冬など、四季によって大きく気候が変化しますね。日本で住宅を建てる場合、こうした環境の変化に耐えられる素材を選ばなければなりません。適しているのが、まさに国産材です。
スギ
日本の代表的な樹木のひとつです。日本の樹木の中でも多く植えられていると言われています。ヒノキに比べてコストもかからず耐久性もあるため、国産材の中では流通量が多め。柱などの構造材や造作材、建具として使用されています。
ヒノキ
国内の針葉樹の中で高級建築材として用いられることが多いヒノキは、神社仏閣、寺社などにも使われています。耐湿、耐水性、耐久性、保存性などの面で優れた材質を持ち、光沢もあるためスギに比べて高価です。造作材などのほか、水回りなどに使用される場合もあります。
その他の素材
ほかにも、以下のような国産材があります。
- ヒバ
- カラマツ
- クスノキ
- ケヤキ
- クリ
古くから建てられている清水寺や白川郷なども、国産材から作られています。長期間耐えられる耐久力や保存力があり、住まいの柱として適しているといえますね。
集成材
集成材とは、分かりやすく言うと複数の木材を集めてつくられる木材です。厚みのある複数の木材を乾燥させ、繊維方向を揃えて接着剤をつけてプレスし、1つの木材のように加工します。同じく接着剤で張り合わせて作られた木材に「合板」がありますが、合板と集成材は加工方法に違いがあります。合板は薄く切った単板の繊維方向が直交するように重ねて接着させたものです。集成材は、天然材と比べて強度や寸法が安定しており耐久性に優れていることから、柱や梁など構造体、床や室内の造作材など、住宅の様々なところに活用されています。湾曲した材料も製造できる特徴から、家具にも適した部材です。
集成材のメリット
加工がしやすく扱いやすいのが、集成材の大きなメリットのひとつです。木材を組み合わせて接着しているため強度が均一で、材料によって差がでにくい傾向にあります。無垢材の場合、木材によっては水分によるひずみやねじれが起きてしまうことがあります。それに対して集成材は、木材のひびや割れを取り除き、よく乾燥してから加工します。そのため、無垢材よりも反りやねじれが起きにくいのが特長です。さらに、無垢材と比較して集成材は安価で手に入ります。無垢材では難しいサイズの幅や厚みの家具や部材も製作可能で、結果として全体のコストを抑えることができます。
集成材のデメリット
集成材は、無垢材よりも寿命が短い傾向にあります。これは接着剤の耐用年数に左右されるからで、天然の木だけを使った無垢材と比べると耐用年数の短さはデメリットと言えます。また、集成材には「シックハウス症候群」の原因となる物質が接着剤に含まれている場合があります。安全基準が設けられて以降、人体に害を及ぼす量は使用されていないものの、完全に排除することは難しいため、症状が出てしまう方もいる点には注意が必要です。
集成材に使われる素材
集成材は、さまざまな木から作られます。住宅の集成材に使われる主な木材は以下の通りです。
- カバサクラ
- ブナ
- ヒノキ
- スギ
- ハードメープル
- チーク
- ウォールナット
- ケヤキ
- タモ
- ニレ
- ナラ
- マツ・パイン
木材が使われる場所と種類
ここからは、木材が使われる主な場所と適した木材の種類を解説します。
柱や梁、土台など
柱や梁、土台などの家の骨組みにあたる部分を構造材といいます。荷重や揺れに耐えられる強度が求められるため、家づくりにおいて最も重要な部分です。構造材には、水分や湿気に強く、高い耐久性を持つ樹種が選ばれます。長く安心して住むためには、シロアリに強いかを考慮することも大切です。そのため、シロアリの被害を受けにくいヒノキやスギなどのかたい木材が選ばれる傾向にあります。
- ヒノキ
- スギ
- ベイマツ
- ベイツガ
- ヒバ
- ケヤキ
天井・壁・床
部屋の中の天井や壁、フローリング床などに使う木材は、内装材と呼ばれます。構造材では強度や耐久性が求められますが、内装材ではデザインやインテリアとの調和が重視されます。フローリングなどは、傷のつきにくさや耐水性も重要です。また、床の部分は直接肌に接するため、素足で歩いたときの感触が良い表面がなめらかな木材に人気があります。
- ウォールナット
- サクラ
- ナラ・オーク
- チーク
- パイン
造作材
室内空間の仕上げに使われる木材の総称を造作材と言います。造作材の種類は多岐にわたりますが、例として飾り柱や窓枠、カウンター、据付の棚などが挙げられます。室内のデザインや見た目を左右することから、見た目が美しい高級木材に人気があります。コストパフォーマンスの良さから集成材も多く用いられる部分です。木目の化粧版を貼った集成材は、よりきれいな見た目を演出します。
- スギ
- ヒノキ
- タモ
- スプルース
- ヒバ
- 集成材



