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ウェルビーイング住宅をつくりたい
昨今の物価高上昇による光熱費高騰に加え、健康志向の高まりや家で過ごしたいニーズといった消費者心理の変化から、住環境が健康に与える影響が注目されています。
このページでは、ウェルビーイング住宅に関する基礎知識をまとめました。
ウェルビーイング住宅とは
ウェルビーイング住宅とは、単に機能的なだけでなく、住む人の心身の健康と幸福を追求した住宅のことです。具体的には、快適な室内環境や省エネ・耐震性、バリアフリー、自然素材の活用など、誰もが安全で心豊かに暮らせる工夫が施されています。
例えば、光や風の取り込みや開放的な空間設計、家族とのコミュニケーションを促す設計がウェルビーイングを高める要素です。
そもそもウェルビーイングとは
ウェルビーイングは1946年、世界保健機関(WHO)設立の際に考案され、憲章の前文で初めて言及されました。「健康とは、病気ではないとか弱っていないということでなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にもすべてが満たされた状態にある」と定義づけられています。
ウェルビーイング住宅は、この概念を取り入れることで住む人の身体的健康や精神的な穏やかさ、社会的なつながりを感じられる住環境です。
※参照元:日本WHO協会 (https://japan-who.or.jp/about/who-what/charter/)
ウェルビーイング住宅のメリット
長く快適に暮らせる
高断熱・高気密性能を高めたウェルビーイング住宅は、年中室温を快適に保ち、光熱費の負担を軽減します。また、室内の空気を良好に保つ換気システムが、アレルギーやシックハウス症候群などのリスクを低減します。
家族構成やライフスタイルの変化に対応できる柔軟な間取りを採用すれば、リフォームをすることなく長く住み続けることも可能です。そのため、家族が長期にわたって快適に住み続けられるメリットがあります。
家族の健康維持につながる
ウェルビーイング住宅は、家族全員が健康に暮らせるよう快適な室内環境が維持された設計です。室温や体温の急激な変化によって引き起こされるヒートショックのリスクを低減します。
自然光の取り込みや自然素材の使用は、ストレスが軽減されて精神的な安定に寄与するでしょう。プライベートな空間を充実させることで、家族1人ひとりの心にゆとりが生まれ、良好な関係を築きやすくなります。
不動産の資産価値を保ちやすい
ウェルビーイング住宅は高断熱や高気密、耐震性が高められた設計のため、長期的にみて不動産の資産価値を保ちやすいメリットがあります。
健康志向の高まりや環境に配慮した設計は現代社会のニーズにも合致しているため、住宅の魅力を高める要素ともなります。将来的な売却や賃貸においても有利にはたらく可能性があるでしょう。
ウェルビーイング住宅を実現するためのポイント
注文住宅を建てる際、以下のポイントを実現するとウェルビーイングを追求できます。
住宅の性能を高める
ウェルビーイング住宅において欠かせない要素に、断熱性、気密性、耐震性が挙げられます。高い断熱性と気密性は、夏は涼しく冬はあたたかい室内環境を保つため、冷暖房費の削減にもつながります。
また、結露の発生が抑えられるためカビやダニの繁殖を防ぎ、アレルギーなどの健康リスクが低減されます。
これらの性能を高めるためには、高機能な断熱材の使用や隙間の施工、強固な構造計算が重要です。
自然光を取り入れる
リビングやダイニングなど、室内に自然光を取り入れる設計もウェルビーイング住宅のポイントです。大きな窓や高窓、吹き抜けなどを設けることで1日を通して光が差し込み、明るい室内となります。
午前中の自然光はセロトニンの分泌も促すため、精神的な安定にも寄与するでしょう。自然光によって照明の使用を減らすことで省エネとなり、光熱費の削減にもつながります。
家事動線をスムーズにする
家の中の家事動線をスムーズにすると、無駄な移動が減り、家事にかかる時間と労力を削減できます。例えば、洗濯機と物干しスペース、収納スペースを近くに配置すれば、洗濯物の移動や収納の手間が省かれて洗濯が効率化します。
キッチンとダイニングやリビングの配置を考慮すれば、食事の準備や配膳、片付けまでの一連の流れがスムーズです。
住宅の設計段階で家事動線を考慮することで、生活のストレスが軽減されてウェルビーイングにつながります。
リフレッシュできる空間を設ける
運動スペースやサウナなど、家族がリフレッシュできる空間を設けるのもウェルビーイングを高めます。1人ひとりの個室があれば仕事や勉強に集中できますし、静かにリラックスするための大切な場所です。
家族のプライベートな時間を尊重し、趣味を楽しむためのパーソナルスペースやテラス、ヌックなどの空間を設けるのも良いでしょう。
ウェルビーイングは新しい住宅選びの基準
ウェルビーイングに対する人々の関心が高まっている今、ウェルビーイング住宅は新しい住宅選びの基準になりつつあります。信頼できる明瞭な基準を設けるために、住む人の快適性を追求した住宅の認証制度「健康住宅 Lively7認証」もスタートしました。
心身の望ましい状態に影響を及ぼす7つの領域を定義し「感覚、運動、認知、生体恒常性・代謝、活力、心の健康、衛生」の評価基準をもとに物件を評価するもので、3段階のグレードで認定する制度です。
認証を取得した建物は不動産価値の向上も期待できることから、さまざまな建築会社やビルダーが認証を受けています。
※参照元:「健康住宅 Lively7認証公式サイト」 (https://lively-7.jp/)



